「今年は次に繋がる一年でした」
第一回目は、インタビュー形式で社長から2017年を振り返っていただきたいと思います。
事前に、こんな質問をさせていただきます~、とお伝えしていたらそれに対する回答を書いてきてくれました…真面目さとともに、しっかり向き合ってくれる姿勢に感激です。そんな会社だからこそ迎えられた今年の20周年、どんな一年だったのでしょうか。
目標に向かって
―今年たてた目標を教えてください!
当社は、6月末が決算ですので1年の計画および目標はそこで立てるんですが。私自身の今年の目標は、業績を上げることはもちろんですが、新事業を立ち上げること、新商品、新サービスをつくることでした。個人的には、ジャンルを問わず本を100冊読むことでしたが、これもまた達成できませんでした。
―具体的に、今年の新事業のイメージはあったんですか?
大まかに、AIだとか、今までやってきたことを形にしたいと考えていました。今年はイメージを固めていけたので来年は形にしていきたいです。
―本は何冊くらい読めましたか?
40冊くらいですね。目標を立てたのに達成できませんでした。
―40冊も読まれたのですね…すごいと思いますが。今年はどんな年でしたか?
福岡、東京、沖縄、それぞれがいろんな意味で広がりだしたのではないかと思います。まだまだ結果は予想通りとはいきませんが、来年に向けた取り組みは少しずつできているんではないでしょうか。
(弊社は福岡本社、東京支店、沖縄ラボがあります)
―各地でどのような特色が出だしたのでしょうか?
まずは東京では、新規ユーザです。まだ受注まで至ってはいませんが日々お会いする機会のある企業は増えています。協力会社ができてきたので来年もっとおもしろくなるんじゃないかと思っています。それと沖縄ですね。それぞれの技術力が見えてきて、何をすれば良いかがわかってきました。あとはきちんと私たちが仕事を渡してあげられたらと思います。福岡は今年、人も増やして、その人たちが今までやったことがない技術をうまく習得して関わってくれています。人材の意味でも来年に繋がる年になったと感じています。
―全体的に、今までやってきたことが徐々に形になりつつある年、具体的になった年だったんですね。
全部言われちゃいましたね(笑)そうですね、次に繋がる人材づくり、商品づくり、顧客開拓ができた年だったと思います。
20年で培ったもの
―新事業に向けて動いているんですね。世の中の流れにある当社の役割は何だと思いますか?
当社が作った商品、サービスは、特化したシステムでありお客様に長く利用されているものが多く、無くてはならないシステムだと言っていただいています。ですから、世の中の変化に合った機能やサービスを常に考え、提供していくことが私たちの役割だと思っています。それと迅速で細かな対応力は、当社の強みなのでそこを忘れず必要とされる会社を今後も目指していきます。
―特化したシステムとはなんですか?
通信、通信の中でも本当にわかりやすい電話であったり、FAXであったり、そういったインフラの部分ですね。これを使ったシステムです。電話を使ったコールセンターのシステム、FAXを使った流通のシステム、こういったものを中心につくっていってるわけです。長年これをずっとやってはきているんですね。20年ずっとやってきています。これが少しずつ確立されてきているし、必要とされてきているので、こういったものをまだまだ続けていこうということを考えています。これにあとは、時代の流れに沿ったAIを組み合わせたり色んなものをIOTで繋げるとかを考えています。
―その20年の中で他社と違うところはあったのでしょうか?
他社と違うところですか…いっぱいあると思うんですがIT、同業社を見た時は、やはり自社の商品をもっていることは強いんじゃないですかね。今年からは新規事業で派遣も始めましたが、これまではずっと自社内での開発をしてきました。受託開発もしてきたが、受託を受けてお客さまのところで開発するスタイルと違うのは大きな違いだと思います。
―それが評価されてきたのでしょうか?
評価ではないですけれども…どちらかというとITは今、開発人員を増やして売上をあげようというかたちですが。私たちは人数ではなく、人数は増やさずに売上を伸ばすやり方を考えています。
―人数は増やさずに売上を伸ばすとはどういうことですか?
ものづくりをやればできますよね。ものが売れればできますから。派遣であったり人員ではなく。私たちの業界では一人月いくら、っていう単価の取り方ですが。こういう話になると突っ込んで難しくなるかもしれないけど。うちは人員が最大限、売上をあげられる事業を考えています。
―それが働く人のメリットになってたりするんですか?
そうですよね。一人当たりの売上がいくらでもあげられるわけですから。
―会社として社会でどう貢献したいですか?
いろんな貢献方法は、あると思いますが、企業としてはまず利益を出すことですね。納税すること、雇用拡大することが最も重要な社会貢献だと思います。社会奉仕、社会貢献は、グループ会社のふくやに倣って、常に考えていく会社になりたいですね。
―会社の事業として社会に貢献していることはありますか?
私たちの商品、サービス、システムを使って、その会社がまた事業を立ち上げられる、売上をあげられるっていうのは、ロータリーの言葉で申し訳ないのですが、職業奉仕というのがやれているのかな。買ったものに満足すれば、それが奉仕じゃないか、ということですね。購入してもらって後悔するような商品であれば職業奉仕とはいえないですから。
―先ほどの、世の中の変化に合った機能やサービスを常に考えたり、迅速で細かな対応をしているということとも繋がるのでしょうか?
そうかもしれないですね。
来年は形にしたい
―では今後の目標を教えてください!
まずは来年、今年やってきたことをとにかく形にしたいですね。今年つくった新事業を伸ばし、新商品などを多く提供していきたいです。会社のヒット商品を作りたい!!また弊社の社員は、技術者がほとんどですが、技術はできていますので、加えて技能を身に着けてほしいですね。
―技能とはなんですか?例えばどんなことでしょうか。
色々意味があると思いますが、ここでは技術を使う能力のことです。技術を使う人の能力がないから人為的な事故や不正、ミスが起きているでしょう。システムに全てさせようとするのではなく、人が技術を使う能力を身につけていけば起こらないと思うんですね。あとは、技術者が現状に疑問をもって、変化に向かっていける人づくりをしていきたいです。
―どのように人づくりをしていきたいですか?
先ほどのようにまずは、技術の使い方、組み合わせ方を考えていける人になってほしいです。研修に行ってもらうのもひとつでしょうし、情報を入れていくっていうのも必要かと思います。会社としてセミナーへの参加は協力していきます。セミナーの中で情報収集できる場をつくっていきたいです。あとは自分の努力ですね。技術は教えられるけど技能はなかなか教えられるものではないでしょうから。
―自分で努力してもらうために何かしていることはありますか?
やっぱり一番基本は会社が楽しくなるようにしなければできませんよね。やらされているのではよくない、いやいやであれば押しつけになりますから。
―では最後に、今年を振り返っての総評をお願いします!
鳥のようには、羽ばたけませんでしたが、次につながる人づくり、商品づくりまた顧客開拓ができたのではないかと思っています。来年は犬のように走り回れます。そういう意味でも来年は楽しみです。
◇◇ ◇◇ ◇◇
来年はおもしろくなりそう~インタビューを終えて~
第一回目から振り返りの内容でした。2017年は来年に繋がる一年だったとのことで、新しいステージに向かおうとしている流れを感じました。またそれを楽しみにしている、おもしろくなりそう、などワクワクするような表現が印象的でした。犬のように走り回る一年…楽しみです。
社員インタビュー